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腎臓病患者は注意して肉や魚のリンとは違う? 食品添加物のリンについて

料理レシピ

みなさんは普段から、
インスタント食品やハム、かまぼこなどの加工食品を食べますか?
僕ら腎臓病患者でも
忙しくて時間がないときなどには、
これらの利用が増えるかもしれませんね、
しかし、食べ方に注意しないと
血液中のリン濃度が高くなってしまいます。
今回はインスタント食品などに含まれている
食品添加物のリンについて紹介します。

【リンを摂りすぎると悪影響があるの?】

【リンを摂りすぎると悪影響があるの?】
腎臓病患者は腎機能の低下による排泄障害があるため
食事から摂ったリンが体内に蓄積しやすです。
除去できなかった余分なリンは体内に残ってしまうことになります。
これが蓄積して高リン血症となります。

高リン血症では、リンとカルシウムが結合して
関節や血管に石灰化が起こります。
その結果動脈硬化となり、
突然死の原因の心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなります。

リン値が高くなる原因は人によってそれぞれ違いますが、
代表的なものの一つに『食事』が挙げられます。
ここからはリンの食事管理について、
リンが多い食品とあわせてみていきましょう。

【リンが多い食品】
『肉類』『魚介類』『卵類』『乳製品』
『大豆製品』『食肉加工品』『練り物』
『インスタント食品』

リンはたんぱく質に多く含まれています。
そのため、たんぱく質の含有量が多い食品には
リンも多く含まれるということになります。

しかしリンは2種類あり、
肉や魚に含まれているリンと、ハムやかまぼこなどの加工食品、
インスタント食品に含まれているリンは違います!
この2種類のリンについて、紹介します。

【有機リン? 無機リン?とは】

【有機リン? 無機リン?】
リンは『有機リン』と『無機リン』に分けられます。

★有機リン
たんぱく質と結合していて、ほとんどの自然食品に含まれています。

★無機リン
食品添加物のリン酸塩で、
食材の風味や食感、保存性を良くするために使用されています。
食品の原材料名表示に『リン酸塩』と書いてあるものもあれば、
『乳化剤』『かんすい』『膨張剤』『酸味料』『pH調整剤』
などと別の表記で書かれている場合もあります。
食品の栄養成分表示には値が示されておらず、
加工方法や使用される添加物の種類や量も異なるため、
食品に含まれている無機リンの量を知ることは難しいですね。

【有機リンと無機リンの違い】
有機リンと無機リンは、
それぞれ体に入る吸収率に違いがあります。
無機リンはたんぱく質と結合していないため
有機リンに比べて速やかに体に吸収されやすいです。
無機リンが多い食品を食べすぎると、
血中のリン濃度が高くなりやすいということになりますね。

◎有機リン
動物性食品(肉類・魚介類・卵類・乳製品) 
⇒40~60%吸収します
植物性食品(大豆製品)          
⇒20~50%吸収します 

◎無機リン
食品添加物 
⇒ほぼ100%吸収です

【インスタント食品、加工食品を利用するときの注意点】

【インスタント食品、加工食品を利用するときの注意点】

◎ハム、かまぼこなどの加工食品は、1日に何度も食べない。
1日に食べる量を決めておくことで、
食べすぎてしまうのを防ぐことができます。

◎麺の茹で汁は捨てるようにしましょう。
リンは『茹でこぼし』や『水さらし』で減らすことができます。
インスタント食品は
麺、かやく、スープが別々のものを選びましょう。
麺は茹でて、食品添加物が溶けだしたお湯は捨てます。
スープは新しいお湯を使って別に作ります。
もしカップラーメンを食べる場合は、
一度お湯で麺を柔らかくしたあとにお湯を捨て、
もう一度カップにお湯、かやく、スープをいれて作ることをおすすめします。

◎ハム、かまぼこなどの加工食品は調理の前に下茹でして。
表面についた食品添加物や塩分を減らすことができます。

僕ら腎臓病患者でも
絶対にインスタント食品や加工食品を
食べてはいけないわけではありません。

しかし食品添加物が多い食品を食べすぎると、
リン値の上昇を招きます。
まずは食べる量や頻度に気を付けましょう
また調理のひと工夫で無機リンを減らすことができます、
ぜひ普段の食事に取り入れてみてくださいね!

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