明日から8月、
いよいよ夏本番ですね。
蒸し暑い日が続くと僕ら腎臓病患者は
体が疲れやすくなって
夏バテに悩む方も多いのではないでしょうか。
そんな夏におすすめな飲み物が
「飲む点滴」と言われる健康ドリンクの「甘酒」なんですね。
昔から「甘酒」には
疲労回復や免疫力アップなどの効能が知られていますが、
実は夏バテ予防にもぴったりの飲み物だというのはご存知でしたか?
本日の記事では、
「甘酒」による夏バテ予防やおすすめの商品もご紹介します。
《この記事を読んでほしい人》
・夏バテ気味な方
・甘酒の効果を知りたい方
・『麹甘酒』について知りたい方
【この記事で理解できること】
1甘酒の種類について
2酒粕甘酒について
3【麹甘酒の特徴】について
【この記事を書いた人】
【甘酒の種類】
「飲む点滴」と言われる、
健康ドリンクとして注目を集める甘酒。
そんな甘酒には作り方によって2種類あります。
一つは
酒粕を原料にした「酒粕甘酒」
もう一つは
米麹を原料にした「麹甘酒」があります。
まずは
この二つの作り方や味わいの違いなどをご紹介します。
【酒粕甘酒の特徴】
初詣やお祭りなどの際に、
神社やお寺で振舞われている甘酒は、
多くの場合酒粕甘酒がお馴染みですね。
「酒粕甘酒」は、
酒粕をお湯で溶かしたものに砂糖で甘味を加え、
塩で味を調整して作ります。
酒粕は日本酒のもろみを搾った際のしぼりかすのため、
酒粕には微量ながらアルコールが含まれます。
そのため、一般的な市販の酒粕甘酒は、
アルコール1%未満のものが多くなっていますね。
飲み味は、
酒粕ならではのコクのある味わいで
少しもったりとした口当たりが特徴です。
ただし、酒粕独特のクセや香りがあるたり
アルコールが苦手という方は『麹甘酒』の方が良いですね。
【麹甘酒の特徴】
僕の記憶だと
2010年頃の塩麹ブームがあって麹に注目が集まり、
米麹で作られる麹甘酒も人気に火がつきましたね。
それから6年後の
2016年頃には「飲む点滴」「飲む美容液」などと言われて
市場が成長して大きなブームになりましたね。
『麹甘酒』は、
原材料は一般的には米と米麹、
それと水だけで、
酵素の力で米麹を溶かして造られます。
米と米麹、水を合わせて、
45度前後の温度で8~10時間発酵させると完成です。
麹菌には米のデンプンを糖に変える力があるため、
米麹で造られる甘酒には砂糖は使われていません。
自然の甘さですね!
味わいは、米由来の自然な甘みがあり、
サラッとして飲みやすいのが特徴です。
そして何より重要なのが
アルコール分も含まれていないため、
お子さんや妊娠中の方でも飲むことができるのです。
そのため
僕は『麹甘酒』をおすすめします。
【麹甘酒の効果・効能とは】
米麹の酵素によって、
有用な栄養素が豊富に含まれる『麹甘酒』!
その効果や効能をご紹介していきますね。
《ブドウ糖による疲労回復効果》
ブドウ糖は、
脳にとって唯一のエネルギー物質となる重要な栄養素です。
赤血球や筋肉を正常に動かすためにも使われます。
麹甘酒はブドウ糖をたっぷり含んでいるので、
飲んですぐにブドウ糖が吸収され、
効率よくエネルギーに変換されます。
そのために、
疲労回復にも良いとされていますね。
《必須アミノ酸による免疫力アップ》
必須アミノ酸とは、
たんぱく質を構成している20種類のアミノ酸の中で、
体内で合成することができない9種類のアミノ酸のことです。
人の体内で合成することができないため、
どうしても食物によって摂取する必要があります。
『麹甘酒』は、
この9種類の必須アミノ酸をすべて含んでいるですね。
アミノ酸によって体内で再びたんぱく質が生成されるので、
免疫力アップやストレス解消などにも効果があると言われています。
《ビタミンB群による代謝アップ》
ビタミンB群は、
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12などを含み、
残念ですが単独では効果を発揮しづらく、
お互いを補助しながら作用します。
代謝ビタミンとも呼ばれています。
糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに
変えるために欠かせないサポート役です。
エネルギー源を摂取しても、
ビタミンB群が不足していると、
体内の代謝がうまく進みませんね。
そのため、
どうしても体調不良や便秘などの原因になるので
『麹甘酒』を飲んでビタミンB群の摂取により代謝がアップして、
疲労回復をしましょうね。
《食物繊維&オリゴ糖で便秘解消》
『麹甘酒』には、
米由来の食物繊維やでんぷんが分解されて
生成したオリゴ糖を豊富に含んでいるですね。
食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、
『麹甘酒』はその両方を含んでいるので、
腸内の善玉菌のエサとなって腸内環境を整えたり、
腸を刺激して排便を促します。
オリゴ糖にはビフィズス菌などの善玉菌を増やす働きがあり、
腎臓病患者の天敵である便秘効果が期待できます。
【甘酒は夏の飲み物】
どうしても甘酒というと、
初詣などのイメージから冬の飲み物と思われますが
実は歴史的には夏の風物詩で
夏に飲まれていた飲み物なのですよ。
甘酒自体は、
古くは日本最古の歴史書「日本書紀」に記載がありますが、
流行り始めて飲まれるようになり野は江戸時代のことです。
栄養価が高いため暑気払いにと親しまれ、
街中には甘酒屋や甘酒を売り歩く甘酒売りが増えました。
江戸時代の料理本や辞典などでも
甘酒という言葉がよく見られるようになり、
俳句では夏の季語として使われていました。
【夏バテ予防に甘酒】
そんな夏の風物詩として親しまれていた甘酒ですが、
夏に飲まれていたのはきちんと理由がありますよ。
先にご紹介した通り、
甘酒にはブドウ糖や必須アミノ酸、
ビタミンB群など、栄養素が豊富に含まれています。
夏バテの症状である体のだるさや疲れを回復して、
腸内環境を整えることで食欲不振の解消も期待できます。
【まとめ】
甘酒には
酒粕を原料にした「酒粕甘酒」
米麹を原料にした『麹甘酒』があります。
僕ら腎臓病患者に
おすすめはアルコールが入っていない
『麹甘酒』になります。
甘酒には
ブドウ糖による疲労回復効果だけでなく
食物繊維&オリゴ糖で便秘解消効果があるので
夏バテ予防に甘酒をのみましょう。
自家製の『麹甘酒』作りは
こちらの記事からどうぞご覧ください。
腎機能は患者によって異なります
身体に良い「甘酒」ですが
飲む量や飲み方は
必ず主治医の先生や管理栄養士さんに相談して
指示に従ってくださいね。
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