最近話題の健康食品を食べて腎臓病患者は大丈夫！？
腎臓病患者はテレビCMの「完全栄養食」食べれるの？
「減塩の塩」は本当に腎臓病患者は大丈夫！
人々の健康意識が高まっている影響なのか、
身体にいいと謳われる食品の情報が雑誌
テレビ、ラジオのCM
SNSなどで発信されていますね。
コンビニやスーパーなどで売られていますので、
実際に食べている人も多いと思います。
しかし、そうした話題の食品が
僕ら腎臓病患者の食事療法に良いか不安ですよね。
そこで本日は
近頃話題の健康食品を詳しく解説します。
健康食品その① 《オートミール》
健康食品その① 《オートミール》
オートミールはダイエットに効果的ということから、
SNSなどからじわじわと人気が広がっていきましたね。
最近ではオートミールを主食に置き換えたレシピなども、
数多く紹介されています。
オートミールは食物繊維とミネラルが豊富で、
1食（30g）あたりのエネルギーはご飯やパンの約半分です。
そのため、
腎臓病患者がオートミールを主食に取り入れて継続した場合は、
エネルギー不足になる事があるので注意しましょうね。。
腎臓病患者の食事療法は
糖質と脂質をしっかりと摂り、
エネルギーを確保することが基本になります。
健康食品その② 《低糖質麺》
健康食品その② 《低糖質麺》
低糖質麺とは、
小麦粉以外の材料を使用することで
糖質が大幅に抑えられた麺食品です。
糖質が抑えられている分、
エネルギーも小麦粉の麺よりも控えめです。
僕ら腎臓病患が注意したいのは原材料になります。
低糖質麺は豆類から作られているものが多いので、
商品によっては小麦粉でできた麺よりも高たんぱく質です。
それを知らずに食べていると、
たんぱく質の摂りすぎにつながります。
また、こんにゃくが原料のものはたんぱく質が控えめですが
逆にエネルギーがかなり低く、
主食代わりに食べるとエネルギーが不足します。
健康食品その③ 《完全栄養食》
健康食品その③ 《完全栄養食》
1食で１日に必要な様々な栄養素を補えるような食品は、
《完全栄養食》と呼ばれ注目を集めています。
最近テレビCMで多く宣伝されていますね。
麺類やパン、レトルトなど種類も豊富で、
中にはコンビニで売られて買えるものもあります。
大変便利な商品ですが、
やはりたんぱく質も豊富な食品です。
腎臓病患者の方が１食取り入れた場合、
1日のたんぱく質量の大半を1食で満たしてしまいます。
1日に摂取するたんぱく質量の調節が難しくなるので、
僕ら腎臓病患は安易に取り入れることはやめましょうね。
健康食品その④ 《米粉》
健康食品その④ 《米粉》
米を粉にした米粉は、
米菓や和菓子などに使用されてきた古くからある食材です。
グルテンフリーやアレルギーにも対応できることから、
最近需要が高まっています。
吸油率が少なく揚げ物が軽く仕上がる、
ダマになりにくく調理がしやすいなどの特性があります。
栄養成分を薄力粉と比較すると、
米粉のたんぱく質はやや控えめです。
揚げ物の衣やとろみづけに使用する場合は、
腎臓病には大きく影響はないと考えられます。
ただし、米粉パンや米粉麺などの米粉食品は、
製品によって栄養成分が異なりますので
栄養成分が明記されているものを購入するようにしましょう。
健康食品その⑤ 《減塩の塩》
健康食品その⑤ 《減塩の塩》
現在では、
通常の食塩より塩分が50%カットされた
減塩の塩が多く売られています。
減塩という点だけに着目すれば
僕ら腎臓病患とても魅力的な商品ですね。
ですが、そうした商品の多くは、
塩と同じように塩分を感じる『塩化カリウム』という成分が加えられています。
カリウムが多く含まれているため、
腎臓病患者の方が使用すると腎機能に影響する可能性があります。
塩化カリウムを使用していない商品も販売されていますが、
使用の前には
主治医や管理栄養士に相談してからにしましょう。
流行の健康食品は
健康で基礎疾患がない方を対象にしていることがほとんどです。
僕ら腎臓病患は注意が必要ですね。
話題のものなので一度食べてみたいという方は、
主治医や管理栄養士に相談したり、
栄養成分を確認するなどして試すようにしましょう。
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