僕ら腎臓病患者にとって
「高カリウム血症」の原因なるカリウム。
カリウムは水に溶ける性質があるので、
茹でこぼしたり、水さらしをすることで、減らすことができます。
しかし、使う食材によって処理方法は様々です。
『食材はすべて茹でこぼしたほうがいい?』
『生野菜は食べていいの』など色々と考えますね。
今回はカリウムが多く含まれている食材の一つ
【野菜】について、
『野菜スペシャリスト』の僕が
カリウムの減らし方をご紹介します!
カリウムの特徴
カリウムはほとんど全ての食材に含まれています
特に野菜類、芋類、豆類、海藻類、種実類、
果物、肉や魚のたんぱく質に多く含まれています。
◎カリウムは水に溶けやすい性質があり、
食材の茹でこぼしや水さらしをすることで、
カリウムを減らすことができますね。
しかし、カリウムは細胞内に存在するために、
先に食材を切って細胞を壊さないとカリウムを減らすことはできません。
食材を丸ごと茹でたり水さらしをしても、
あまり減りませんので、
まずは先に食材を切ってから下処理をするようにしましょう。
下処理の順番は
食材を切る ⇒ 茹でこぼし or 水さらし ⇒ 流水で洗い流す
カリウムを減らす調理方法について
【茹でこぼし】【水さらし】【切り方】について
詳しく説明していきますね!
カリウムを減らす調理方法
【茹でこぼし】
たっぷりのお湯で茹でたのち、流水で洗い流すこと。
カリウムは約20~50%減少します。
《茹で時間ですが》
根菜類:約10~15分、葉物:約3~5分
※食材の種類や大きさによって茹で時間が異なりますので、
あくまで目安としてください。
お湯が多くして
茹でこぼす時間が長いほどカリウムを減らすことができます。
しかし食感、彩り、味が変化してしまうので
食材がクタクタになるまで茹でる必要はありませんよ。
茹で時間は食材によって調整してください。
食材を茹でたお湯は捨て、
流水で洗い流して水気をしっかりと切りましょう。
注意)食材の中には茹でこぼしても
カリウムがあまり減らないものがありますので、
摂取量に注意が必要になります。
(例とうもろこし、芋類、南瓜、オクラ、茄子、大根など)
【水さらし】
たっぷりの水で浸したのち、流水で洗い流すこと。
カリウムは約10~40%減少します。
《水さらし時間は》
約10~15分ぐらいで
※食材の種類や大きさによってさらす時間が異なりますので、
あくまで目安としてください。
水さらしの時間が長くして、
水を変える回数が多いほど、
カリウムを減らすことができます。
水さらしをして、
流水で洗い流し水気をしっかりと切りましょう。
【切り方】
食材は細かく切りましょう。
水に触れる面を増やすことで、
より多くのカリウムを洗い流すことができます。
『食材別カリウムを減らす方法』
『食材別カリウムを減らす方法』
食材別に、【茹でこぼし】【水さらし】のどちらがおすすめかご紹介。
【茹でこぼし】に向いているのは?
・じゃが芋、さつま芋、里芋などの芋類
・人参、ごぼう、蓮根、大根などの根菜類
・キャベツ、白菜、ホウレンソウなどの葉物
・しめじ、しいたけ、えのきなどのきのこ類
・ワカメなどの海藻類
・油揚げ、枝豆、豆腐などの豆類
【水さらし】に向いているのは?
レタス、キャベツ、胡瓜、大根、玉葱など、生で食べたいもの
【細かく切って水さらし】に向いているのは?
玉ねぎ、人参、キャベツ、たけのこなど、みじん切りにするもの
『カリウムを減らす上で注意したいこととは』
炒める、焼く、揚げる、
電子レンジでの加熱調理はだめ
残念ですが水を使わない調理では、
ほとんどカリウムは減りません。
面倒ですが、一度茹でこぼしや水さらしをしてから調理しましょうね。
食事を楽しむためには大切ですが!
食事を楽しむためには大切ですが!
毎食、毎食カリウムを減らすために
食材はすべて茹でこぼしを行うと
食感や彩りが寂しくなり、ま
た野菜は本来のみずみずしさが感じられず、
当たり前ですが食事が楽しくなくなりますね。
ですから
野菜サラダ、付合せのキャベツやレタス、
刺身のツマは水さらしでOKですよ
また、使用量が少ない薬味
彩りに使われる野菜生のままで食べましょう!!
大切な食事です
料理や使用量に応じて
調理方法を使い分けて食材を美味しく食べましょうね
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