「腎臓病食研究家」のとしおです
本日は
『野菜スペシャリスト』の僕からの大事なお話です。
みなさんも毎年夏になると、
『スイカは腎臓に良い』と言って
沢山スイカを食べると思いますが
実はこの『スイカは腎臓に良い』いうのは迷信です!
その理由は・・・・・
【基本的には 食べない方が無難】
夏の季節になると、
僕ら腎臓病患者が『腎臓を良くしよう』と、
スイカをたくさん食べると
「高カリウム血症」(血の中にカリウムがたくさん貯まる状態)
になってしまいますよ。
「高カリウム血症」になると、
いろいろと悪いことが体に起こります。
特に心臓。動悸や脈が飛ぶ事を感じる不整脈だけでなく、
心停止を起こして突然死に至るような恐ろしいケースもあり、
物凄く注意が必要です。
【基本的には 食べない方が無難】
では、そもそもなぜ『スイカは腎臓に良い』というような話が
昔から受け継がれているのでしょうか。
僕の想像の域を出ませんが、
腎臓が悪いとむくむので
むくみをとるのに尿をたくさん出す必要があり
利尿作用を持つスイカが良いとされたのかもしれませんね。
確かに、スイカの90%近くは水分ですので、
これだけでも尿量は増えるでしょう。
さらに、スイカにはカリウムが豊富に含まれています。
カリウムは、ナトリウム(塩分)と一緒に水分を尿へ捨てやすくするので、
さらに尿量を増やすことができるのです。
このようなスイカの利尿作用は、
むくみをとって血圧を下げるので腎臓に良いかもしれません。
しかしです、
これは腎臓が正常に働く元気な人であればの話です。
僕ら腎臓病患者には、
スイカの水分とカリウムが逆にアダになります。
腎臓病で腎臓の力が落ちているため、
水分やカリウムが尿へきちんと排泄できず、
逆にむくみや高カリウム血症を引き起こしてしまいます。
つまり、スイカが毒になってしまうのです。
くれぐれも、
迷信を信じてスイカが腎臓に良いと思わないように、
基本的にはなるべくスイカを食べないように、ご注意くださいね!
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