「腎臓病食研究家」で
『野菜スペシャリスト』のとしおです。
本日は僕ら腎臓病患者さんに絶対に食べてほしい野菜!
玉葱についてのお話です。
何故良いか、どの玉葱が良いか
どんな食べ方が腎臓に良いか分かる内容です。
なぜ玉葱が良いの?
なぜ僕ら腎臓病患者にとって玉葱が良いのでしょうか?
それは玉葱には、
主にビタミンB6やビタミンC
食物繊維が多く含まれています。
ビタミンB6には、
たんぱく質からエネルギーを生み出すときに必要な栄養素です
皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがあります。
また、玉葱には辛みや香り成分であるアリシンが含まれています。
アリシンは食欲を増進させて
豚肉などに含まれるビタミンB1の吸収を促進させたりする働きがあります。
《一番重要な成分はケルセチン!!》
《一番重要な成分はケルセチン!!》
色々と健康に良い玉葱ですが
僕ら腎臓病患者にとって一番良い重要な成分はケルセチンです
このケルセチンは腸管バリア機能を保護してくれ
腸腎連環の予防になります。
僕ら腎臓病患者は腸内環境が悪くなって便秘になりますが
玉葱を食べることで腸内環境を整えて
腎機能にも良い結果になりますね。
このケルセチンですが
普通の玉葱より赤玉葱に多く含まれていますので
僕ら腎臓病患者は赤玉葱を食べましょう!
また購入するときは、
丸くて重みがあって皮が乾燥していてツヤがあるもが良いです。
玉葱の栄養成分(100g)
玉葱の栄養成分(100g)
生 | 水さらし | 湯でこぼし | |
エネルギー | 33Kcal | 24Kcal | 30Kcal |
たんぱく質 | 1.0g | 0.6g | 0.8g |
カリウム | 150mg | 88mg | 110mg |
リン | 31mg | 20mg | 25mg |
【腎臓病患者さんの食べ方のポイントとは】
【腎臓病患者さんの食べ方のポイントとは】
ステージG3b以上の腎臓病患者の人は、
カリウムの制限が必要になります。
カリウムはどんな野菜や果物にも含まれており、
野菜は水さらしやゆでこぼしをする、
果物は缶詰を選ぶなどの工夫が必要ですね。
玉葱にもカリウムは含まれていますが、
生のたまねぎの可食部100gには150mgのカリウムが含まれていますが、
水さらしの場合は88mg、
ゆでた場合は110mgまで減少しますので
腎臓病患者さんは玉葱を調理する際は、
生のままではなく、
水さらししたものやゆでたものを使うのがおススメですね。
また、野菜の玉葱を食べるのが一番ベストですが
どうしても玉葱が苦手な人は
『玉葱皮茶』がおススメですね。
生野菜の玉葱ほど効果がある話ではないですが
他の炭酸飲料などを飲むより腎臓病には良いですね。
《簡単レシピ》
《簡単レシピ》
『玉ねぎとなめたけのさっぱり和え』
48kcal
【材料】1人分
玉ねぎ 50g
オリーブ油 2g
なめたけ 10g
酢 4g
むきえだまめ 3g
【作り方】
①玉ねぎは太めの千切りにし、電子レンジで加熱する。(500Wで1分が目安)
②ボールにオリーブ油、なめたけ、酢を入れ混ぜ合わせるだけ。
③②に①を入れて和える。
④器に③を盛り、むきえだまめを飾る。
えだまめがなければ大葉などでもいいですね。
エネルギー……48kcal
たんぱく質……1.2g
カリウム……102mg
リン……33mg
食塩相当量……0.5g
(3) 玉ねぎとなめたけのさっぱり和え~病院・管理栄養士監修の腎臓病・糖尿病向け料理レシピ動画を配信中「ほすぴたるcooking」~ – YouTube
まとめ
玉葱は野菜の中では
カリウムやリンも少なく調理もしやすい食材です。
《カリウムやリンを少なくする食べ方は》
スライスして水にさらして湯でこぼしたら
カリウムやリンも少なくなります
また、ビタミンB6やビタミンC
食物繊維が多く含まれています。
なによりも
アリシンや腸内環境を整えるケルセチンが多く含まれるので
僕ら腎臓病患者には最適な野菜です。
ぜひ、玉葱!
とくに赤玉葱を食べましょう!!
注意:玉葱を食べれば腎臓病が良くなるのではありません
あくまでも、腎臓病が悪くならないためのお話です。
腎臓内科の主治医の指導に従ってくださいね。
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